設立趣意書
本会支部設立の目的は、富士山を取り巻く地域の文化や環境などを考慮し、静岡・山梨の両県において、統合医療の観点から行う地域貢献・地域活性である。従来の治療型統合医療のみならず、自然資産・文化的資産を活かした、養生医学、健康増進活動やヘルスツーリズムや、予防医学・福祉分野までを含む。富士山麓には標高300-1000mで健康増進に適し、禁忌事項が少ない中山気候に位置づけられる面積が多い。また静岡県には、駿河湾や伊豆半島の温泉、山梨県には富士五湖など、日本を代表する自然を有している。さらに日本を代表する鰹節や日本酒・ワインなどの発酵食品から、緑茶や山葵などの日本型ハーブも豊かである。そして何より、富士山が世界文化遺産となり、その構成要素が静岡県・山梨県にまたがっている。我々は、医療・福祉のみならず、食や文化などの異分野との連携を深め、この地域ならではの統合医療を実践したいと考えている。
生活者中心であり、コミュニティ―・ベースの統合医療を、静岡県・山梨県両者の協力にて進めていくため、またこの地域における統合医療の認知度を、より向上し、学会活動活性化のためにも富士山支部を設立したいと考えており、賛同をお願いしたい。